実は、今月本帰国することとなり、5月12日に MPF(Mandatory Provident Fund)の解約手続きを始め、本日無事着金しました。(始めた、というのは、その後書類追完などしたためです・・)
MPFとは、強制積立年金という制度で、香港で働く人は全員加入させられ給与の5%ずつを従業員と雇用主が積み立てて、一定の年齢になるまで運用(ファンドなどは選べる)する制度です。
本国で年金に加入していれば入らなくていいそうなので、駐在員の方は入らないのが普通だと思われます。私はアルバイトですし日本で年金にも加入していますが、(給料5%上乗せじゃん!)と思ってありがたく加入させていただきました。
まだ年金をもらう年齢ではないものの、香港を永久に離れる場合は引き出せますので、その手続きをしてきました。この手続きを行うことは二度とありませんが、備忘のため書いておきます。
まず、香港版年金機構の、
https://www.mpfa.org.hk/en/mpf-system/withdrawal-of-mpf/early-withdrawal#anchor2
”Early Withdrawal of MPF” のタブをクリック!
必要書類は、現在のところ、以下の4種類。
2. Permanent departure from Hong Kong
Identity document ←HKID cardのコピー
Statutory declaration form [MPF(S) – W(SD2)]
Documentary proof satisfying the trustee that the member is permitted to reside in a place outside Hong Kong ←日本のパスポートのコピーでOK
というわけで、W(O)とW(SD2)のフォームをプリントアウトします。Oの書類の必要事項を埋めます。(自分では何のスキームに入っているかも定かではありませんでしたが、前に郵送されてきたBEAからの書類で、マスタースキームというのに入っていることが確認できました。)
次に、SD2の書類を、近くのHome Affairs Department (HAD), Notary Public or Justice of the Peace に持ち込み、「香港を永久に離れます」という宣誓をして(用意されている英語の紙を読み上げる)、ハンコを押してもらいます。
なお、この宣誓をすると、以後香港に入境することができなくなる・・・
ことはありませんので心配ご無用です😅
ただ、この宣誓をすると、また香港で働いてMPFに加入した場合に、この早期解約はできず、所定の年齢まで待たないといけなくなるようです。年金前借りは1回まで、と覚えましょう。
私は、上環の香港政府ハーバーオフィスのグランドフロアにあるHome Affairs Department (HAD) に出頭し、宣誓してきました。
近時の情勢下で、香港からイギリスに移住する人が爆増していると聞くので、この手続きもさぞや混雑しているかと思いきや、行ってすぐ処理してもらえました。(所用10分ほど)
その宣誓書と、記入済の申請書(W(O))の書類を、運用銀行のBEAに持ち込みました。
よくわかっていなそうなカウンターのスタッフに渡したところ、1週間後に自宅宛てに書類が返送されてきて、「申請書(W(O))の移住先の住所」の欄に記入が必要、とのことだったので、とりあえず日本の実家の住所を記入して再提出しました。
移住の理由↓を書くところで(夫の転勤でついてきて、また一緒に帰るだけなんだけどピッタリくるのがない、)と迷いましたが多分統計用のアンケートでしょうし、気楽にFamily reunionを選びました(自分の親兄弟に会えるし・・)。今振り返ると素直にEmigrationがピッタリだったような…
□ Emigration □ Family reunion □ Marriage □ Retirement □ Long-term overseas employment □ Others (please specify):
さて、特に、受け取ったよ!との通知もないので少し不安に思いながら待っていたところ、再提出から3週間ほど経った本日、指定した銀行口座にそれらしき額が振り込まれました。
一応安全な運用をされていたのか、コロナショックなどもありましたが、多分微増で済んだようです。明細がもらえれば、また検証してみたいと思います。
ともかく、本帰国が決まったら、1か月ほどの余裕を見て申請するのがいいと思います。