2018年6月11日月曜日

【雑】こども(と自分)に読ませたい本の指南書

読書家としても有名な出口治明さんの著書。

「教養は児童書で学べ」





まず、第1章から、娘の大好きな「はらぺこあおむし」の紹介!

この本の出口さんなりの解説が、とても面白いのです。

内容に関してはもちろんのこと、なんでこどもが好きなのか、そして、蝶の卵から広がっていく世界観・宇宙観がよくわかります!

さらに、「はらぺこあおむし」は、エリックカールが目指した本の作りが独特すぎて、
アメリカの出版社では出版を断られ、日本の出版社が手掛けた、といった小ネタも満載。

2章は西遊記、中国の人に愛されて読まれ続けている、ということで香港にいる私も読んでみないとあきまへん。

序章で引用されていた美智子様の、

「読書は私に、悲しみや喜びにつき、思い巡らす機会を与えてくれました。本の中には、さまざまな悲しみが描かれており、私が、自分以外の人がどれほどに深くものを感じ、どれだけ多く傷ついているかを気付かされたのは、本を読むことによってでした。」


という言葉も深く響きました。(恵まれた生い立ちの人は特にそうだろうな、と思います)

活版印刷の普及とともに、中世の残酷な刑や拷問が減っていった、とかいう説もあるそうですし、他者の経験・感覚を追体験する、というのに読書が最適なのだと思います。

(ドラマや映画だと、やはり自分のペースで深く感じるというのは難しいように思う。)


ともかく、この本1冊から、自分も読みたいし子供にも読ませたい本がどんどん増えていくこと間違いなしの本です。

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